医療機関が行う医療レーザー脱毛は、照射後のアフターケアも含めて、安全性の高いものと言われています。
しかしながら、どんな脱毛方式でも副作用のリスクはあるものだということを知っておいてください。
きちんと理解した上で、適切な予防法と対処を行えばリスクを下げることは可能です。
この記事ではレーザー脱毛による副作用として知られる硬毛化と毛嚢炎の原因、そして予防と対処方法をご紹介いたします。
硬毛化とは?
きっと脱毛に興味を持っている方であれば、硬毛化について、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
硬毛化とは脱毛した部位の毛が、脱毛前よりも濃く太くなってしまうという副作用のことです。
硬毛化が起きる原因
そもそもなぜ硬毛化が起こってしまうのでしょうか?
医療レーザー脱毛は毛を生み出す組織(発毛組織)をレーザーによって破壊して脱毛を行っていますが、硬毛化はこの発毛組織を完全に破壊できなかった時に起こると言われています。
本来ならこの細胞を完全に破壊できなければ単純に毛を産生するスピードが遅くなる、つまり毛がはえにくくなるはずですが、中途半端な刺激が加わってしまい、逆に発毛組織が活性化して毛が太くなってしまうということです。
・硬毛化したことが自覚できるようになるのはいつ?
硬毛化が起きているかどうかがわかるには、脱毛を施術してから1ヶ月~3ヶ月ほど経過してしまった後です。しばらく時間が経過しているため脱毛が原因とすぐに結びつかないこともあるようですが、脱毛を行った後には3ヶ月間はしっかりと経過を確認しつつ、硬毛化していないかしっかりと観察しましょう。
硬毛化の予防と対処
硬毛化しやすいのは産毛や細い毛が密集している背中や二の腕、顔といった部位です。
そういった部位の毛は他の部位の毛に比べて細く、メラニン色素が少ないため、より適した機器を使用することが重要です。
リナクリニックで導入している蓄熱式という手法を用いる「メディオスターNeXT PRO」は、メラニン色素の少ない産毛や細い毛にもしっかり熱を伝えることができ、発毛組織を確実に破壊することが可能です。
体の部位に合わせた機器を使用することで、硬毛化のリスクはある程度下げられるのです。
毛嚢炎とは

毛嚢炎は特にレーザー脱毛中に起きやすい炎症で、見た目はニキビと似ているのですが、毛嚢炎はニキビの治療薬では治すことができません。ニキビだと思って薬をつけているのに症状が緩和されない、そんな場合は毛嚢炎の可能性がありますね。
それでは毛嚢炎について、詳しく見ていきましょう。
毛嚢炎とは?
毛嚢というのは毛根を包んでいる、別名毛包と呼ばれる部位です。この毛嚢に細菌が感染して起きる症状を、毛嚢炎と言います。
膿が溜まっていくので、結果白もしくは赤い小さなぶつぶつが出来てしまいます。特に痒みや痛みは伴わないのですが、痒みや痛みがない分、気づくことが遅れてしまうことがあるでしょう。
毛嚢炎はどこに出来やすい?
基本的に身体のどこにでも出来る可能性があるのが毛嚢炎です。
ただ比較的出来やすい部分として、デリケートゾーンや太もも、ヒップの辺りに出来やすいと言われています。肌の乾燥が多い部位でもあります。
実はこのあたりは特に、普段自分で見る機会のない部位でもあり、また痒みなどがない場合には見落としがちなところでもあります。
脱毛中には特に注意をして確認して、早めの対応をすることが重要です。
特にデリケートゾーン周辺は、非常に繊細な部分でもあるので、よく観察して毛嚢炎の疑いを持ったら医師に相談するようにしてください。
脱毛で毛嚢炎ができるのはなぜ?
レーザー脱毛の場合、レーザーで毛根のメラニン色素に働きかけて破壊することで脱毛することになります。
しかしこのレーザーは、同時に肌にも当てることになります。その結果、肌のバリア機能を下げてしまうこともあるのです。
肌のバリア機能が下がれば、そこから細菌が入りやすくなることにもつながります。
毛嚢炎が出来てしまったら
気をつけていたのに、毛嚢炎が出来てしまった時はどうしたらいいでしょう。
毛嚢炎はニキビに似た症状が出ます。小さなプツプツです。なのでついニキビと同じように、潰してしまおうと思うこともあるでしょう。
しかし潰しても何も改善できません。どころか肌に負担を与えてしまうことになります。跡が残ってしまうこともあるので、決して潰したりしないでください。
毛嚢炎だと思った場合には、まずは肌を清潔に保つことから始めましょう。
症状が重く、なかなか治らない時やかゆみや痛みが出てきた時には、医師に相談して、薬の処方をしてもらうことをおすすめします。
医療脱毛の場合には医師による診察と薬の処方ができますので、そうしたトラブルにもすぐ対処してもらえます。
毛嚢炎の予防と対処
まず第一に、脱毛後のケアをしっかりとすることが重要です。レーザー照射後の肌は乾燥しやすく敏感な状態です。
肌のバリアも、この乾燥でかなり弱まっています。特に脱毛後の保湿は忘れずに行いましょう。
施術後にクリニックでも保湿はしてくれますが、毎日の保湿も丁寧に行うようにしてください。
また脱毛前の自己処理にも十分気をつけるようにしましょう。自己処理で肌に摩擦を与えすぎると、その後の施術での負担がより大きくなってしまいます。比較的肌に負担が少なくおすすめなのが電気シェーバーでの自己処理です。
そして最後に、脱毛の施術中には身体自体の免疫力も高めておきたいものです。睡眠と食事をきちんと摂って、身体の免疫力を高めておけば、肌のバリアも強くなります。
最後に
医療レーザー脱毛というのは脱毛効果が高い反面、硬毛化や毛嚢炎といったリスクがあるのも事実です。
しかし、医師が在中するクリニックの場合は万が一肌トラブルが起きた場合でも適切な対処を行うことができます。
適切な対処を行えば、ほとんどの場合で症状はすぐに治まり、跡が残ることはありませんので、ご安心ください。
また、リナクリニックでは肌の状態や患者様一人ひとりに合わせて機器や出力を調整いたします。
ご不安なことがありましたら、無料カウンセリングでも丁寧にお答えいたしますので、お気軽にご相談ください。

筆者プロフィール
天王寺リナクリニック
スタッフY
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