ちょっとした変化にも敏感な女性の肌。生理前になると肌トラブルに悩まされる人も多いことでしょう。
これは、女性ホルモンの変動により起こるものなのですが、肌や心身に影響を及ぼすことから、「なぜだろう?」と思いつつ、アゴのニキビや、肌荒れに困り果てているのが現状です。
脱毛をする際にも、できれば肌が不安定な日は避けたいですよね。ここでは、女性の生理周期と肌荒れの関係について、紹介していきます。
月経前後の肌の状態
女性の肌の状態は、1カ月を周期に変化していきます。どの状態で肌トラブルが起きやすいのかを知っておくと、急な変化にも驚かずに気持ちも焦らずに過ごすことができるでしょう。
女性の肌や心身は、生理周期による女性ホルモンの変動に大きな影響を受けています。
女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量が変化することから、肌の状態も変わってくるのです。
1、月経開始の週
生理前に抱えがちだった肌トラブルが、少しずつ回復してきます。一方で血液循環が悪くなることから、むくみやすく疲れやすくなったりもします。
生理痛が起きたり、貧血気味になったり、精神的にも不安定になりやすい時期でもあるので、気が滅入りがちになることも多いかもしれません。
2、排卵前の週(卵胞期)
精神状態や心身のコンデイションが絶好調なのが、この時期。肌にもハリやツヤが出て、落ち着いている状態です。基礎体温はやや低めで、体調がよく便秘をしにくい時期でもあります。
3、排卵後の週(排卵期)
肌がやや不安定になってくる時期で、肌は脂っぽくなりやすい傾向があります。むくんだり、便秘になりやすくなってくるだけでなく、精神的にイライラを抱えたり、だるさなども出てきます。
4、月経前の週(黄体期)
基礎体温が通常より高くなる時期。女性ホルモンである黄体ホルモン(プロゲステロン)が増えます。月経前緊張症候群とも言われる「PMS症状」に陥り、精神的に不安定な状態になりやすいのもこの時期です。
にきびや吹き出物が出やすく肌あれが起こりがちなので、脱毛も控えたほうがいいでしょう。
疲れやすさ、イライラや無気力などの症状を抱えやすい上に、眠気が起きやすく不安定な精神状態になりがちです。様々な面で最もトラブルが多くなることから、最も不快になりやすい時期と言われています。
肌荒れの起こりやすい箇所と、その時期の対応
20~30代の女性のうち、約7割が生理前に肌荒れを起こしやすいと答えているデータがあります。「アゴ」や「ほほ」は大人ニキビができやすく、肌荒れは「額」「口元」「鼻」の順に多くなっているようです。
生理前は要注意
生理の前は最も肌トラブルが起きやすいことから、過剰な洗顔をしないように努めましょう。化粧水は充分つけて、保湿もしっかりするための対策が必要になります。
また、肌トラブルの原因になりやすい日焼けも、極力避けてください。朝夜の洗顔は丁寧に優しく行い、できるだけ肌に刺激を与えないことが大切です。
生理前〜生理中は肌がトラブルを起こしやすく、精神的にも不安定になりがちですが、その時期を過ぎるとすっぴんでも問題ないような、心身ともに健康状態の良い時期が必ずやってきます。
ですから「肌の調子が最近急におかしい!」と焦って新しい化粧品に買い替えたりせず、肌が落ち着く時期まで待つことをおすすめします。また、その期間は充分な休養を取る時期と考えて過ごすようにしましょう。
スキンケアを変えるなら生理周期に合わせる
「肌には調子のよい時期が必ず訪れる」とお伝えしましたが、今までと違う化粧品にトライしたり脱毛を考えるなら、排卵前のお肌の調子が良好な時期がベストと言えます。
肌の状態が安定していると、スキンケアが肌の隅々までしっかりと行きわたりやすくなります。
普段よりもスキンケアの馴染みが遅かったり、少しピりっとした時は肌が不安定になっている合図かもしれません。
もし、生理前に違うスキンケアに変えてしまうと、さらなる肌トラブルが発生しないとも限りません。肌状態の変化するタイミングによって、適切な対応を心がけてくださいね。
肌荒れの時期の過ごし方
肌荒れしがちな時期は、UV対策をしっかりして、紫外線の影響から肌を守りましょう。ファンデーションも、肌に負担の少ない低刺激性のパウダータイプを薄く伸ばす程度がおすすめです。メイクや洗顔での負担を減らすために、肌荒れしがちな期間には石鹸で落ちるナチュラルコスメを検討するのもおすすめです。
また、ニキビや便秘になりやすい時期でもあることから、乳酸菌や食物繊維、オリゴ糖などの腸内環境を整える食品を取り入れるのも効果的です。肌に必要なタンパク質や代謝を高めるビタミンB群、美肌のためのビタミンCなども意識して摂ると良いでしょう。貧血予防に、鉄分を多く含んだ肉類(赤身)、レバー、あさり、海藻類、かき、緑黄色野菜
大豆製品なども積極的に取り入れてみてください。
また、充分休養するようにしてくださいね。
女性ホルモンと脱毛との関係
実は脱毛も女性ホルモンと深く関係があります。
肌の調子が良い期間は脱毛にも最適な期間
肌が敏感な時期には控えていた脱毛も、生理後の1週間は効果的なタイミングになります。この時期にしっかりキレイになってしまいましょう。
排卵前は肌の保湿状態が良いため、肌の刺激やトラブルも軽減されて脱毛効果も高くなります。肌トラブルが心配で、なかなか足を踏み出せない方は、このタイミングにトライしてみてはいかがでしょうか。
女性ホルモンと関わりながらどのように肌や心と向き合っていくかで、過ごしやすい生活を手に入れることができます。女性ホルモンの分泌周期を味方に付けて、健やかで美しい心身をキープしましょう。
女性ホルモンと痛みの関係
女性ホルモンの変動は、実は痛みの感じやすさにも関係しています。敏感で荒れやすい月経前の肌は保湿状態が悪く不安定。肌荒れを起こしやすい時期でとても敏感になっています。
些細な刺激も受け取りやすくなっているため、痛みに強く反応してしまいます。脱毛の際の刺激も強い痛みとして捉えやすく、いつもよりも痛みを感じてしまうかもしれません。
いつもと違う痛みを感じたら、それは肌が敏感な時期に脱毛を行っているからかもしれません。
リナクリニックでは、我慢できない痛みがあった場合、出力を下げて脱毛を行わせていただいております。ですが、前回出来ていた出力から下げてしまうと、少しもったいなく感じてしまいますよね。同じ出力で出来るのが望ましいです。
もし普段から痛みを感じやすい方は、生理周期を意識して脱毛の日程を決めてみるのをおすすめします。生理後の1週間は保湿状態も良く、刺激にもとても強い時期です。予約状況やご予定によっては難しいかもしれませんが、なるべく生理前の脱毛を避けるように日程を選んでみてください。
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いかがでしたでしょうか。女性ホルモンの影響で悩まされることも多いと思います。自分の身体の女性ホルモンのリズムを把握して、好調な期間を味方につけたいですね。
女性ホルモン(生理周期)によって肌の調子が悪い時は、何かしようとするほど逆効果になってしいやすい期間。そういう時期なので、無理せず身体や肌を休めることを心掛けてみてください。
逆に、肌の調子が良い時期は肌トラブルになりにくく、普段とは違った新しいことに挑戦するのにぴったりの期間。海や山に出かけてレジャーを楽しんだり、新しいスキンケアを試してみたりと、思いっきりエンジョイして気分転換しちゃいましょう。外に出る際は紫外線対策を忘れずにしましょうね。

筆者プロフィール
天王寺リナクリニック
スタッフY
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